第676号 2012年11月9日「昔の話-私のこと 番外編」

基本は同じだと思うが、30年前の営業と今とでは明らかに違うところがある。
これは正直屋に限ったことだが、以前は毎日、車で外販に出掛けていた。主に友の会の集金だが、集金をしながらの御用聞きである。毎月伺うお客様宅は、何か着物を着用する趣味や仕事を持った方が多く、そのほかでは婚礼の仕度だった。現在は、持参されない方やレンタルの方も多くなった。
どうしても着物を着用しなくてはいけない時の判断が、昔とはずい分違ってきた。もう一つ前の30年前と比べると、戦後間もない頃のことになるので、物々交換という時代になるが、そのもう一つ前、つまり90年前と比べるなら、日本人のほとんどが着物を普通に着ていた時代になるわけだ。時代の移り変わりとは妖しいものだ。当たり前のことが当たり前でなくなる。車のエアコンも、30年前はエアコンの付いていない車も珍しくなかったが、現在では付いていないなんて考えられない。
商いの話に戻るが、私たちはお客様宅に足を運んで認めてもらった時代だった。正直屋の場合、立地条件が悪かったから外販が主だったのだが、外回りなどしたことがないという商店街にあるお店の話も聞いたことがある。今はどうか?外回りをするだけの人数を確保できていない。会話ができない。どんな質問にも対応できる商品知識がない・・・自然と店にいる時間が長くなる。
どんな方法で、商いをしたらいいのだろう。DMか?ホームページか?テレビ、新聞、情報誌等で宣伝をすることで店を知っていただき、来店願うしかないのだろうか?
我が母の口ぐせではないが、『難しい 難しい』です。

ページの頭に戻る