第671号 2012年10月24日「昔の話-私のこと No.27」

以前入会していた振袖専門店グループに、再入会させてもらえないかとお願いしてみた--断られた。退会した時の辞め方があまりにも勝手すぎたからだ。仕方がない。番頭たちも退社していたので、少しずつ勉強し、私の好きなようにやっていくしかなかった。
メインの問屋も京都のT社からI社に替わり、DMを研究したが売れない。原因は新人ばかりだからだと責任転嫁し続けた。毎年赤字が続いた。そんな状態なのに、まだ専門店協会の理事長等の公職は続けた。途中で簡単に退くことが出来なかったからなのだが、公の仕事よりも正直屋の仕事にもっと目を向けるべき時だった。
当時、猪子石店では売れてもいないのに、夜のカラオケや酒の勉強会だけは盛んだった。遊びと仕事の混同が甚だしかった。従業員にアメを与え続けるだけで、成果はまったく上がらなかった。

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