第667号 2012年10月9日「アリとキリギリス」

『アリとキリギリス』の童話は誰もが知っている。アリさんのように日々努力しなさいという教えだ。
私も62歳になった。友人の中には、リタイアして年金生活者に入った人も出始め、海外旅行をしたり、ゴルフやテニス三昧の生活をしている人もある。『うらやましいねぇ~』と言ったら、母さんが『普通は60歳か65歳の定年まで一生懸命仕事をして、お疲れ様の意味を込めて、そのご褒美として旅行に行ったりするのよ。あなたは27歳から50歳まで、飲む・打つ・買うのうち、打つだけはしなかったけど、あとは好き放題だったがねぇ。』と言う。『何を言っとる。俺だって一生懸命仕事をしとったがやー。』と返したら、『親の七光りと番頭のお客様のお世話のことね。ちょっとは新規回りもしてたかしら?』などと言う。母さんは自分を常に見とったからなぁ。『だから、あなたはこれからアリのように働くのよ!他人様を羨(うらや)む時間はありません。』と釘を刺す。
参ったなぁー。目も悪いし、飛び出すわけにもいかんがや。まったく昔は従順な(?)嫁だったけど、今や恐ろしい妻か。あぁ、恐い恐い。酒でも飲んで早よ寝よ。

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