第595号 2012年1月13日「成人式 No.2」

成人式が終わると、振袖をレンタルされたお客様が返却に来店される。和合店での一人目は、当日の午後2時だった。初めての着付だったということと、早朝からの着用ということで気分が悪くなってのリタイア(?)となった。長い時間着ていて欲しいと願ってもなかなか難しい。反対に、日付が変わる(真夜中)まで着用してくれる人もあり、世の人に幸せをプレゼント(見て楽しむということです)してくれていて嬉しく思う。
このたび、振袖を着用された方からウールのアンサンブル着物の注文をいただいた。しばらくウールの着物を販売していなかったので、値段が高くなっていることに驚いた。モスリンの長襦袢の高額化には、さらに驚いた。それほど需要がないからだろう。原因解決の方法は簡単。我々業界人が毎日着用すればいいのだ。(着て楽しむ、持って楽しむ)・・・といつものパターンの反省で終わってはおもしろくない。自分が楽しく着ていれば、世の人にどう映るのだろうか?いつもニコニコ笑っている人の顔はやはり幸せを感じる。ユニークなジョークがポンポン出る。その人がどんなに苦労をされていても、そんな思いが体中から発散されるから、深みのある人間と映るものだ。
着物業界の10年後はどうなっているか?良いイメージングの中で、まずは着物を着用しよう。

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