第293号 2008年 9月26日「着物の点検」

9月下旬にもなると今年の暑かった夏ももう終わり、この夏に着られた着物の点検を一度されるといいと思います。夏物は常に汗に気づかって着用されているから、よく着られた方は点検済かもしれませんが、要注意の商品が一度しか着ていない、3~4時間しか着ていないという、結婚式に利用した留袖、訪問着、葬式で着用した喪服、無地着物等です。
クーラーが入っていたのに・・・はダメ。今年は異常気象だったから意外に汗をかいていたと思います。一度点検して、疑問が沸いたら専門業者又は購入された呉服屋さんに相談して下さい。
シミは早期発見治療が一番です。病と同じなんです。ついでに撥水加工もしておくと良いでしょう。仕立前なら表地だけでもしておくと、シミヌキの時に安価で大事に至りません。
当社であれば縁(えん)加工と呼んでいる加工です。汗ヌキは当日気付かないで、知らずにしまう事が多く、気候の変わる今ごろ一度点検されることは(着用されたら最低2~3時間はハンガーに吊るすと良い)虫干しもかね、シルクにはとても良いことと思います。

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