第215号 2007年12月18日「残したいもの」

商いの中で近頃よく感じること、『無くなっていく商品が多くなった。』夏の終わりに男のMサイズ(24cm)のゲタがない、ウールの伴天、袖なしの伴天がない、売れないから無くなっていくのだろう。
欲しい人は、昔の値をよく覚えていらっしゃる。探し当てても値段でダメになることもある。今の時代にスライドして欲しい。商品も無くては提供できないなぁーと思う。
今のお客さまはお願いされる時は『どうしても欲しい。値段はいくらでも、、、』と言いながら、見つけ出したら柄がどうの、商品が違うと言って、簡単にキャンセルされる人もあり、人を見て商いをしなくては腹も立つ。
ただ、苦労して探してその品が見つかり、お客様が喜んでくれると、とても嬉しい。それがあるから探す。先代や番頭の信用のおかげでメーカーも時間をかけて探してくれる。それが商いに繋がらないと本当に申し訳なくなる。
欲しいとなると今欲しい訳で、『探せ!!』という訳で待つことができない。2~3日一生懸命探して見つけ出して電話するも『もういいわ!!』と言われると、もう自分に対してパニックになる。
『だからあの時言ったでしょ!!』と母さんから追い討ち『ああ、もうダメ!!』人を見る目がないからだワ!!などと言われる、、、忙しい時代だから仕方が無いのだと諦める、、、
でも、好き者の商品がなくなっていくのは辛いです、そんな商品だけは残しておきたいのに・・・

ページの頭に戻る