第133号 2007年4月16日「十三参り~陰暦3月13日(現在の4月13日頃)」

お客様から『十三参り』の問い合わせがありお答えすると同時に、ちょうど4月中旬頃がお参りの頃だと気づき、きちんとお参りされている人、子を思う親があることに喜びを感じた。
十三参りは関西ではよくお参りされている行事なのだが、名古屋ではあまり聞かれない行事だ。
15~20年前、正直屋の前社長(正明)が生きていた頃にはよく宣伝もし、覚王山の日泰寺にきもの屋さん達も揃って集まり、13歳の男女児の子を集め、知恵と福徳と健康を授けていただく為に、厄除けのお祓いをしていただいた。肉体的にも精神的にも子供から大人への転換期なので、親子でお詣りをして心のけじめをつけようというのが、この行事の始まりだということです。
女の子はこの十三参り以降『四つ身の着物』から『本裁の着物』に変わります。すなわち大人と同じ様に腰紐を使って着付けをし、一人前の女性となります。
子供を思う親の心は今でも同じです。昔からの教え・行事を、もっと我々きもの屋がたくさんのお客様にお知らせしなくてはいけないと知らされました。

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