第44号 2005年4月1日 「厄よけ」

 中国の陰陽道に基づいて、災禍の起こりやすい年廻りの「厄年」と言い、男性は数え年で25才、42才、61才、女性は19才、33才、37才が大厄と伝えられています。2月3日の節分の豆まきや、国府宮のはだか祭が、この辺りでは厄落としとして有名ですが、厄年の人は特に心身に注意して慎んだ生活を送ると共に、「厄よけ詣り」を行ない、安全と幸福のご加護を受けられるといいでしょう。
●厄落としの方法例●
・神社参り、祈願
・親類、近所に物を配る
・人をよんで、ごちそうを振る舞う
・赤い着物、鱗柄の長襦袢等を身につける
・嫁は実家から帯をもらう
・正月の年占いを念入りにする

人は誰でも、不安や恐れに対してのがれたいと思うし、いつも幸せでありたい訳で、何かにつけ縁起をかついだりするのもその現れです。長生きで、健康で、家内繁栄で、それでお金も欲しい……欲望の種は消えることはありません。そしてその欲望をなんとかかなえて下さいと祈るのが、この厄よけ詣りだと思います。

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