第26号 2004年6月18日 「浴衣」

 ゆかたには、色々と涼しい気持ちにさせる様な色や柄、生地があります。夜、盆踊りに使うなら、やはり昔からある白地に藍色が、良く目立つのでおしゃれだと思います。この2~3年、昔に戻った様に藍色地の品もよく売れています。柄では、家光がペットとして楽しんだといわれる金魚の柄も、暑い時期には涼し気ですネ。蝶(ちょう)の柄は舞い上がる、蜻蛉(とんぼ)の柄は、まっすぐに飛ぶことで勝虫(かちむし)といって、兜の前に付けたり紋にも使用されたりして、縁起をかつぎよく使用されました。又、独身の女性にこの「とんぼ柄」の品を持たせると「悪い虫がつかない」という話も聞いたことがあります。
 愛知県には【有松絞り】という絞りの産地がありますが、これも江戸時代に、お伊勢まいりの途中に、絞りが(布巾や手ぬぐい等)おみやげとして使われた事で、有名になったそうです。今でも手作りで作られています。こんな職人さんの作る味のある品は、いつまでも残したいと思います。

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