第18号 2004年3月2日 「昔、【ジャパン アズ No1】っていう本がありましたヨネ!」その4

物の販売をしていると、寸法のことで、たまにトラブルがあります。特に裄丈(後ろ襟ぐりの中央から、肩を通って袖口までの長さ)です。着物をよく着られる人なら当然わかっていただける話なのですが、まず昔の着物の一反の巾は一尺(38cm)~一尺五分ぐらいでした。縫い代を入れたり、上に羽織る道行コート等のことを考えるなら、又身巾のことなどを勘案するなら、せいぜい裄は一尺九寸ぐらいまでです。現在の反物の巾は多少広くにはなっていますが(特に振袖等)洋服のように手首ギリギリまでで仕立てをする事はありません。踊りをされる人などは、特に裄を長く仕立てたりしますが、常に着られる人は袖が邪魔になって遠くの物をとったりする場合に都合が悪いのです。着物は袖プラス裄をトータルで見て着る衣服だからです。特に長い袖であればあるほど、袖が邪魔になるはずです。一週間ぐらい着物を着続けていただけば、私の言っている意味が分かってくれるはずです。皆で毎日着物を着ましょう!!

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